ピーチライナー夢の跡
ご無沙汰してます。
コロナで暇すぎて1年以上ぶりの記事です。
今回は2019年8月の桃花台新交通(ピーチライナー)廃線跡の様子をお届けします。
ピーチライナーに関して詳しくはwiki先生なり何なりをご参照いただくとして、超短く説明すると不運にも廃線になってしまったニュータウンへのアクセス路線ですね。地下鉄の延伸がもう少し早ければ…とか、末期の捨て身の値下げとか、調べれば調べるほど切なくなるのでぜひ。
この日はMOVIX京都で映画けいおん!の上映があり、18きっぷで始発に乗っていくと上映まで少し時間が余る…
何をしようかということで遂に解体開始!!みたいなツイートを思い出し、1回ぐらい見とくかーと訪問しました。
時間がたっぷりあるわけではないので、路線の両端の桃花台東駅と小牧駅付近に絞って探索です。ピーチライナーといえば終端のアレですからね。
ということで桃花台東駅。中央西線の春日井駅からバスで訪れました。
写真の右方向が小牧方面なのですが、駅から延びる線路(って言っていいのか分かりませんが)はすでにバッサリ切られており、駅とアレだけが残っている状態です。
営業用の運転台が片方にしかなかったピーチライナーは、終点でコレをぐるっと回って折り返していたそうです。プラレールのUターン線路(赤いやつ)そのものって感じですね。
コスト削減以外に片方しか運転台がない理由が思いつかないのですが、運転台のコストとループ線建設のコストどっちが高いのか謎。
ポツンと残った駅とループ線も解体中の看板が立っていました。
令和2年1月31日までって書いてあるから今はもう撤去されちゃったのかな。
1枚目の写真の反対側から見た駅舎です。ロータリーとかあってこっちが表口な感じ。
バッサリと切られた小牧駅方を断面図的な感じで。ホームどうなってるのか気になるなあ。
駅周辺をプラプラしてると代替バス、その名もピーチバスがやってきたので、これに乗って小牧駅に向かいます。
乗るときに行き先を申告し、運賃箱(リアルただの箱)に運賃を投入するという超アナログシステム。
当然ピーチライナーのルートをなぞっているため車窓から廃線跡が見えました。
こちらが小牧駅。
無慈悲にシャッターが閉まっている桃花台東と比べると、こっちの方が駅っぽさが残っている気がします。
平成2年(1990年)竣工。廃線が平成18年(2006年)なので、役目を終えてからの年月の方が長いんですね。
桃花台東ほど迫力がないのはあんまり高さがないからかなぁ…と思っていましたが、航空写真で見比べてみるとどうやら桃花台東のほうが若干大きいループのようです。
これは桃花台東から高蔵寺への延伸が計画されていたためと思われます。実現していたらループ線を潜るなり跨ぐなりして営業線が伸びていたことになり、想像するだけで萌えますね。
↓慣れない航空写真埋め込み。分かりやすいようで分かりづらい。気になる方はご自身で拡大縮小をお願いします(解体後のやつに航空写真更新されたら終わるなこれ)。
高速バスとの競合はwiki先生とかも指摘してますが、改めて桃花台東駅の地図見ると中央道近すぎて笑うしかない。中心部はひと駅隣の桃花台センターとはいえ。
というわけで、ピーチライナーの探索はここまで。いかに安く18きっぷ使えるところに復帰するか考えた結果、小牧から名鉄で新鵜沼に出て、鵜沼から高山線に乗りつつ京都を目指しましたとさ。
もちろんお目当ての映画は何度見ても大満足。
今夜はニコ生で上映があるので楽しみにしています。どうせ追い出されまくるんだろうけど。